自分で否定した後にふと気づいた。




もし、本当に自分が国のお姫様なら

そしたら

イーストにお父さんとお母さんが

いるってこと?





「姫花様?」





黙り込んだ姫花を心配して覗き込む。




「あたしが姫って本当?」





まるで昔読んだおとぎばなしのような話にただ混乱するばかり。