「姫?」





姫花はまだ言葉の意味がよく理解できていない様子。



「はい。」



仁がにっこりして頷く。



「あたしが?」




「はい。」




さらににっこりして頷く。




「あたしが国の姫!?

いやいや、

ありえないよ

だいたいあたし捨て子だよ?

親の顔もしらないのに…」