「それで、

そのイーストとかいうとこの能力者のあたしたちは

なんでここにいるの?」





ちゃんと話しを聞く気になったのか

華恋は不思議そうに首をひねった。




「それはですねぇ…

まず姫様方が生まれる前の話しになりますが…」





うーん…と考え込む仁をよそに

まだ光で遊んでいた姫花が振り向いた。





「ねぇ、

さっきから思ってたんだけど

なんであたしのこと“姫様”って呼ぶの?」




その言葉に仁も顔をあげて答えた。




「あれ?

まだお伝えしていませんでしたっけ?」




「何を?」