しばらくの沈黙の後

意を決したのか

2人をみて話し始めた…





「いいですか?

これから話す事は

あなた方にとっては信じがたいかも知れませんが

よく聞いてください

いいですね?」





その真剣な眼差しと

勢いに思わず2人も崩した足を座り直す。



「まず…

あなたがた2人と私はこの世界の人間ではありません」






「……?」



さすがに

あまりに突拍子の外れた言葉に2人とも口を開けてポカンとしている。





「…」



不思議な沈黙が部屋に広がり

時計の音だけが聞こえる。








「…この世界の人間ではありません」





反応がない2人に

沈黙を破り仁がもう一度繰り返した。