そのまま流されるように

家の中に通された2人は

やはりまだ困惑していた。






男の人の一人暮らしにしては

部屋綺麗だなぁ

なんて呑気に考えている姫花をよそに

仁は挙動不審だった。




「狭いところですが

とりあえずおかけになさってください。」





話し方まで今までとは変わっていて

まるで他人のよう。





「あっはい…」




とりあえず部屋の中心にある

畳に置いてあるちゃぶ台をかこんで3人で座った。