「花菜ちゃん!!
聞いて!!姫花が起きたのよ!!姫花が!!」




背中を向けていて表情までは見えないが、

混乱しているのか

花菜の肩をつかみ

激しく揺さぶっている。



姫花はこの状況に唖然として

立ち尽くす。





「あっあの…
姫花さっ…まがっ…」


花菜はガクガク揺らされて目を白黒させながら姫花を指した。




「えっ?」



その指にそって

美花がゆっくりと顔を向ける。