「乗る…?」



…もしかして

これって魔法の空飛ぶじゅうたんってやつ!?


いや…風呂敷?


どっちにしろ

これは絶対飛ぶって!!




なんとなくが考えてることを想像できる華恋は

ワクワクしている姫花を不安そうにみた。





「これは…」




仁が説明しようとしたところを姫花が遮る。




「わかってるって、

大丈夫大丈夫。

それより早く向かわなきゃ!」


ちらりと華恋を見ると

心なしか顔色が悪い。




「そうですね…

でも一応私の手をおとりください

じゃあいきますよ」




仁はすこし驚きながら

しゃがんで布に手をつけた。




仁が姫花の左手を


その右手を華恋が握る。