「本当はその日のうちに

姫様方をイーストに連れ戻す予定だったんですけど…」



いったい言葉を切った仁に

促すように相槌を打つ。




「ですけど?」



仁はギュッと目をつぶったあと


「申し訳ございませんっ!!!」



と叫んでいきなり土下座をした。



「えぇ!?」



「実は、時空を飛んだ時に
不祥事で記憶がとんでしまって、

高校新人教師としての架空の人物として1年間普通に生活してしまって…

私もさっき思い出したばかりなんです。

イーストの事も

私の使命の事も…」




ぽかんと口をあけたままの2人を見て

仁は話を続けた。