「え? なんでそんな大切な物捨てたかもって…」 机をよけて床に風呂敷を開いていた仁は ピクッとして動きを止めた。 「え?いや…その…」 挙動不審で 目が泳いだ。 一気に冷や汗が流れるのを感じる。 「そうだよ。 そういえば仁、 あたし達を見て無事で何よりって言ったけどどうして?」 「たしか、 高校勤務2年目だよね? どうして今更なの?」 尋問をするかのように じりじりと詰め寄る2人。