「あったぁ!!」




探し物を見つけたのか

仁が声をあげて黒い包みを持ってきた。



「よかった~

捨ててたかとおもいました…。」



黒い布を丁寧に広げる仁に聞く。


「なに?それ?」



「これはですねぇ…

今のお二人がイーストの世界にいける唯一の方法

時空間を越えられる風呂敷です。」



ちょっと古臭いその風呂敷を撫でながら真面目な顔で言った。