「能力者は

自分の武器を使わないときは

シルバーのネックレスになってるんですよ」



へぇと不思議そうに言って

つなぎめのないチェーンを見ている華恋の隣で

姫花はじっと仁のネックレスを見ている。




「十字架…」



「剣です!」


わざとかと思うくらい

当たらない姫花の回答に

仁はすこし勢いよく答えた。



「こうゆうとこは

宮ちゃんと変わんないね」



と笑いながら耳打ちしてくる華恋に

姫花はくすくす笑って頷いた。