…逃げないよ。
言われなくてもそんなつもりなかった。




「あっ、もう先生来ちゃうよ!大事な休み時間、こいつらのせいで失っちゃったぁ」
「最悪ー」





そんな事を言いながら、クラスの人たちは席についた。
何事もなかったように授業は始まる。





…まぁ、担任だってもう気付いてる。





けど、何もしてくれない。







教師なんか、辞めちゃえばいいのに。






あたしはそっと繭の方を見てみた。







なんか、しゃべってる…。






「藤堂とか、死んじゃえばー?」





何分か前まで仲良しだったくせに、もう仲間外れにしてる。





…最低だな…。