「それでもいいよ。あんた達に寝返る気は無いから」
「ハッ。笑わせんじゃねーよ。今更前咲の友達の振り?馬鹿みたいだわ」
「そーだよ。馬鹿だよ。それでもいい」
繭。
あんた、いつからそんなに強くなったの?
それが本心だとしたなら。
あの頃は自分の罪を人に着せることしかできなかったあんたが。
あたしは…変わることができないままなのに。
ねぇ…助けて。
本気で繭を信じられたら、今すぐ助けを求めたいよ。
けど、出来ない…。
「ま、いーじゃん。せいぜい頑張ればぁ?」
せいぜい…頑張れ。
あたしはまだ、頑張らなきゃいけないの?