左頬に痛みが走った。
「バカ!瑠璃は、クズなんかじゃないよ!!そうしてそんなこと言えんの!?」
「繭が教えてくれたんだよ!あたしを裏切ったくせに…」
裏切り者が、何言ってんの?
いきなりなんなの?
友達ヅラして。
調子に乗ってんの?
「繭はあたしの友達なんかじゃない!他人以下!!」
気付いてたら、そう言ってた。
もうあたし、繭にも完壁嫌われた。
でも、それでいい。
けど、繭は…
「…はは。だよね。馬鹿だよね、あたし」
やっとわかった?
「こんなことしても、瑠璃への裏切りの罪は消えないのにね」
は?
「けど…だからあたしは、もう一度一緒にいたいと思った」