でも、気付いたところであいりに拒否権はないから。
残念だったね?



「ねっ、行こぉ?」
「おーっ♪」



美亜とアイはものすごく張り切って手を叩いて喜ぶ。
まだ何も終わってないのに。




あたしは強引にあいりの腕をつかむ。




「痛いっ…!!るーちゃん離してよ…っ」
「まぁまぁ♪いーじゃん、うち等の仲でしょ?」




あんたの言うことなんか、聞かないから。






あたし達はあいりを体育館裏まで連れて行った。
もちろん…意図があるんだけどね。







ｶﾞｼｬﾝｯ





あいりをあたしは突き飛ばす。







フェンスに当たり、顔をゆがめるあいり。






「何よ、その目」