あたしは瑠璃の去っていく足音を聞いていた。 動けなかった。 ...ごめん。 なんて、都合のいい言葉にしか聞こえないよね。 「はぁ...」 わかったつもりだった。 いじめられる辛さ。 けど、裏切られた痛みは、瑠璃の方が大きかったんだよね? 無神経でごめん。 あたしは教室に戻った。 1人で本を読む。 「きゃははっ」 沼田さん達の汚らしい笑い声。