『繭ちゃん!帰ろうよ』
『いいよっ!ねぇ、鈴って最近むかつくー』
『ほんと?』
『アイツキモいよねー。ちょっといじめてやらない??』
あの言葉にあたしは乗ってしまったっけ。
けど―。
そのことが簡単に先生にバレた。
『私じゃないです』
繭は、そう言った。
代わりにあたしをいけにえにしたんだ。
『ひどいよ、繭』
『あんたがバカなんじゃん』
それからずっと話さなくなって...
小3になって繭は転校したっけ。
そして、今に至る。
恨んでるけど、今更美亜達があたしにしてるようなことはしたくない。
あたしは、繭がいる教室に向かった。