「ここ、空き教室じゃないの?」
「あ、そ、そーだけど...」




そーいえばこの人...同じクラスの人。
仲いい子がいない...ってか、1人でいることが好きそうな子。




名前は確か―





「前咲さんだよね。」





いきなりでびっくりした。





「あ、うん...」
「あたしは藤堂繭。初めてしゃべるね」





この人は...






あたしがいじめられていることを知らないっけ?





それともまた、ハメられちゃうのかも...







「そ、そっか。じゃあ...」




あたしは急いでこの場を去った。