聞いていたことは、言わないでおこう。
あたしってバカだったから。




まだ2人のこと信じようとしていた。






だって自分が恨まれてること、気付いてなかったから―。







「じゃあ早く戻ろう★」






あたしは作り笑顔で言った。






「聞こえてなかったのかな」





という、2人の声も聞かないふりして。








今、嫌われててもいつか、直るかもしれない。
そんな希望を抱いて...







「待ってよ瑠璃ちゃんー」