上履きが、無い。




「やだ...上履きがない...!」
「えっ!?嘘」
「確かに入れといたのに―…」




2人にも協力してもらいながら、探し始めた。






「あったよ!」





結菜ちゃんが叫んだ。






「あ...」






無残にも土まみれになりぼろぼろの上履き。
まぎれもなく、あたしのだ。






―こんなことするなんて...






「許せない!」




未来ちゃんは教室に向かって走った。