美亜達はあたしの存在を忘れたように過ごしている。






「ねえ瑠璃♪」




美亜が突然振り向いた。






「え…?」






静かにあたしに近づいてきて…こっそりと耳打ちをした。







「これ、万引きしてよ♪」





え?





無理だよ…?
何でこんな…




「あ、これもねー」
「あたしのもよろー♪」




美咲ちゃんとアイも1つずつあたしの手に置いていく。
全部で、3つ。



「別に、払えって言ってないんだしさー」