「今まではごめんね」




今…え、嘘…。
謝って、くれたの?


また騙してるんじゃないの…?






「う、うん」
「うち等もごめん」
「やり過ぎちゃったよね」





アイも、美咲ちゃんも続いて謝ってきた。




普通なら、警戒するよね。
けど、嬉しかったから。




そんな不安、すぐになくなってしまったんだ。
これからは、普通の生活ができる。

卒業前に仲直りできたことが嬉しかった。


「これからは仲良くしようね★」
「うん…!」
「―ねぇ、瑠璃。ところでさぁ」





美亜の声が低くなる。






ちょうど、教室の前に来た頃。