目を閉じる。




もう、諦めた。






「え~っ、何なに!?コイツの事だったら聞きたーい☆」
「じゃあ、教えてあげる」




言ってもいいよ。





早く、言ってよ。





「―コイツねぇ、さっき屋上で自殺しよーとしてたんだよ!?」







…ちょっとは期待してた。






もしかしたら、希望が見えてくるかもって、心のどこかで。




でも、そんな期待さえも簡単に崩れた。







「…ぷっ」




一瞬の沈黙の後―