「ちょっとそこ邪魔なんですけど~マジ同じ班とかナイし。」
アイはそう言いながらあたしの筆記用具を指差した。
「てか、何で座ったままなわけー。実験の時間なんだけどーサボりですか?良い御身分ですことー」
「あ、ごめっ…」
「お前邪魔なんだよ!」
ドサッ
アイは自分の手であたしの荷物を水道の枠に落とした。
「あっ、ごめんね~??」
今は先生もいない。
誰も助けてくれない。
「ねえ。許してくれるよね?」
「あ…」
「はぁ!?最低ー…。偶然ぶつかっちゃって落ちちゃっただけじゃーん!そんなふうに言うかよ!?」
「有り得ない」
えっ!?