「っていうことだから、今日からターゲットね」
あたしは玲海の机を蹴って、教室を出た。
続いて、美亜とアイも。
「………」
「美咲ちゃんー?早く来てよ」
「あ、うん…」
美咲ちゃん、苦しそうだね。
でもさ、別に良くない?
これでもう、あたし達から解放されるんだから。
おめでとう。
誰だって1番自分が可愛いんだよ。
あたしは間違ってる?
誰かいるの?
自分を犠牲にしてまで、他人を守れる人。
「良くできたじゃん、美咲ちゃん♪」
「ありがとう…」
「言っておくけど…もう綺麗事は言えないよ?」
あんたはもう…あたし達と“同類“なんだから―…。