「そう。裏切るんだよ。出来るでしょ、あんたには。だってあの時―…」
「やめてっ!!言わないで!」
「じゃあ出来るよね」
「出来るからっ…言わないでっ」
本当に言われたくないんだね。
あたしと美咲ちゃんだけの秘密。
言っちゃおうかと思ったのに。
残念だなー…。
秘密っていうのは、小6の時の事。
ある日、美亜の靴が捨てられてたことがあったの。
それが美咲ちゃんの仕業だってあたしにはわかった。
理由が“ムカつくから”…だって。
今美亜が知ったら…怒るだろうね♪
「え、何、何があったのー?」
「何でもないよ」
美咲ちゃんがあたし達の言う事を聞いてくれたら言わないでいてあげる。
ほら…交換条件みたいなもんだよ。
よくあるじゃん。