でも、こんなんで解放されるのなんて、安いモンじゃん。 「あっ、美咲ちゃん」 冬休みの部活中、あたしは美咲ちゃんをパシリ続けた。 それが、とても楽しい。 「これやっといてー」 バサッ あたしの手には、宿題。 コレ、ほんの一部だし。 このくらい出来るでしょ? 「わかりました…」 以前の美咲ちゃんとは違うねぇ。 超地味になった。 それでいいんじゃない? だって、パシリなんだから。 裏仕事、やるんだから。 お似合いだよ。