俺と千春さんは少し車を走らせて、
近くの公園に行った。


千春さん・・・
何を思っているんだろう?


千春さんは一言もしゃべらず
外の景色をずっと眺めてた。



俺は公園の駐車場に車を止めた。


「千春さん、着きました。」


俺がシートベルトを外し
ドアノブに手をかけた時、


「待って!! ここでいい。」


千春さんは俺の左腕を掴んだ。


「あっ、はい・・・」


俺はドアノブにかけた手を離した。