放課後。



「…では二人共、引き受けてくれるのだね?」

「はい」

「ウィ~」



理事長室には、三人の他には、誰もいない。



「では、君達には、表向きには放送部として活動してもらう」

「部活動もしろ、と?」

「怪しまれない様にね」



充夏が欠伸しかけたので、つねる。



「本日を以て、放送委員会は解散。

放送部を創立する」

「俺、放送部って何したらいいか、判んねーっす」

「放送委員会だった生徒を、放送部に入れる。

彼らから、学びなさい」



…ふむ。



「放送委員会の人達は、いいんですか?」

「遥。シャレか?」

「アホミツカン」



充夏はむくれた。



「解散や異動を、彼らの承諾無しに決めて…」





聡人は不敵に笑った。





「それが君達の、最初の仕事だよ」