「アンタ、誰?」

「ミツカンっ!」



充夏の頭をはたく。



「んだよ、遥?」

「この方は、ウチの…、明凪学園の理事長だっ!」

「リジチョウ…?

何、それ。美味いのか?」

「ンの、アホミツカンっ!」



男性は快活に笑った。



「高杉さんと武藤くんは仲が良いんだね。

私は守屋聡人。

高杉さんの言う通り、理事長だけど、構えなくていいよ」



充夏を一瞥。



「…なんで、私達の名前を?」





聡人は、不敵に笑った。





「君達には、前々から、目をつけていたからね」