鈍く大きな音。

振り返ると、荒々しく、扉が開かれていた。



「…あぁーぁ?」



充夏は心底不愉快そうに振り向いた。





ぞろぞろと現れる多数の男子。





一人の男子が前に出る。



「武藤、テメェ、本当にいやがったか」

「ミツカン。知り合い?」

「いや、知らない」



男子は頬をひくひくと動かした。



「三日前、テメェを舎弟に誘ってやったんだがな」





「…あぁー…?」

「思い出したか」





「…そんなの、あったっけ?」