これでいい。
これは
あたしの選んだ事。
もう
後悔なんてしない。
「大輔……。」
「ん?」
そっと髪を撫でる大輔に
あたしは微笑んだ。
そして――…
「ずっと、一緒居ようね?」
そう言って首に腕を回して大輔を抱き締める。
「海音……。」
大輔も
それに答えるようにあたしの背中に腕を回す。
メリークリスマス。
聖なる夜に
深い深い口づけを。
キャンドルに灯をともして
約束を交わそう。
もう二度と
この道を踏み外さないように。
12月25日。
クリスマス。
あたしはこの日
そうくんへの気持ちを
パンドラの箱の奥
封印した――…