どうせあの人は
今日という日をあたしの親友と過ごすんだ。



『好きだよ。』
なんて耳元で甘い言葉を囁いて。



でも……
だったらどうして?




どうして――…


「海音?」




どうして夢で

『好きだ』なんて言ったりするの?




「お前、泣いてんの?」



夢なら夢で
あたしを冷たく突き放してよ。

じゃなきゃ
この現実は今のあたしには残酷すぎる。



「おい、海音!」


「離して!触らないで!」




あなたじゃない。


あなたじゃダメなの。




「ごめん……本当…ごめんね…。」


「海音……?」




そうくん……


会いたいよ――…