小さい頃
ふと疑問に思った事があった。
クリスマスは
イエス・キリストが死んだ日。
そんな日を何故
恋人達は嬉しそうに祝うのか。
くだらない疑問。
今となっては
それすらもうどうでもいい。
そうくんに会いたい。
この聖なるクリスマスに
あなたの笑顔が欲しい。
「ん……。」
眩しさに
あたしは目を細めた。
「起きた?お前寝過ぎだろ。」
ははっと笑う大輔に
あたしは視線を向ける。
「今、何時?」
「もう昼。どっか行く?」
大輔の問い掛けに
あたしは首を横に振って布団を頭まで被った。
ひどすぎる。
「まだ寝るのかよ。ぐうたら海音~。」
夢に出て来るなんて
クリスマスなのに…
夢にまで
出て来ないでよ―――…