些細な出来事も
小さくて少ない思い出も
あたしにとっては
全てが宝物のように大切だった。
あなたが居たから。
あなたを好きだから。
「……一体…いつまで寝てるの…?」
あと
どのくらい待てば
あなたはあたしを抱き締めてくれる?
どのくらい涙を流せば
二人は繋がっていられるの?
もう、限界だよ。
「海音って呼んでよ…。」
『海音。』
あの声が
聞きたい。
「……ネックレスだけじゃ足りないんだからぁ…っ。」
蒼く光るネックレスは
あれからあたしの御守りで。
「……もぉ…。
バカ蒼真ぁ……。」
思い出が
涙で滲んだ。
「……バカは…
海音…だろ……?」