夢を見た。

それは
今の現実とはかけ離れたような
温かくて幸せな夢。


『海音!聞いてよぉ。』

あたしの隣には香苗が居て。


『何、またぁ?』

あたしは笑ってる。



そんな夢。




ねぇ、香苗。


香苗と笑い合う日々は
いつの間にか
あたしの中で当たり前になってた。



こんな事になって
そんな当たり前の事が幸せだったと

今更ながら感じてしまうよ。



戻れる事なら
あの頃に戻りたい。


楽しかった、香苗と一緒に歩いた日々に。




もう、遅いかな?


もう、あたしの事は
親友だなんて
言ってくれないかな?




それでもいいよ。



それでも、あたしにとっての『親友』は



香苗、あなただから。




ねぇ。


また二人、笑える日が来るかな?