唖然とするあたしを睨み付け
香苗は口を開いた。





「昨日からそうちゃんと連絡が取れないの!

ずっと連絡してるのに!」


…え―――?




「ちょっと待って、どうゆう事…?」


そうくんと連絡が取れない?



「しらばっくれないでよ!知ってるんでしょ!?


そうちゃんはどこに居るの!?」



あたしに掴みかかり
泣きながら発した香苗の言葉に

嘘は見えなかった。



そして―――…



「そうちゃんを返してよぉっ!!」


叫びながら泣き崩れた香苗に
あたしの頭は混乱していて。




泣き続ける香苗を前に
しばらくして
やっと
今の状況を理解する事が出来た。


あたしの鼓動が音を立てて早まり始める。





そうくんが居ない?



どうして―――…?