慌ただしいテスト期間も終わり
夏休みまであと少し。
本格的に
自分の進路を定めなくちゃいけない時期が来たそんなある日。
思いがけない出来事が起こった。
「ずっと、好きだったんだ…。」
日直の仕事を終えたあたしは
カバンを肩に掛けたまま学級日誌を手に立ち尽くす。
目の前には
顔を真っ赤にするクラスメート。
「…どうしても伝えたくて……。
もしよかったら、付き合ってくれない…?」
誰も居ない教室に
彼の告白が響く。
「……えっと…。」
突然の出来事に
あたしは戸惑いを隠せない。
そりゃそうだ。
まさか、こんなあたしを好きでいてくれる人がいたなんて…。