―――…
「おはよ~。」
「おはよう!ねぇ、昨日テレビ見たぁ?」
様々な会話が飛び交う教室。
久し振りの学校は相変わらず騒がしく、明るくて
何だか戸惑ってしまう。
ガラガラ…と扉を開けると
先程までの騒がしさが消え、ふいにあたしに注がれた視線。
「…あ、おはよ……。」
ポツリと呟くと
香織と雅美があたしの元へと走り寄って来た。
「ちょっと来て。」
あたしは腕を引っ張られるままに雅美達の後を追う。
「……どうしたの、二人とも…。」
階段の踊り場に
二人が顔を合わせる。
嫌な、予感がした。
そして香織が口を開く。
「ねぇ、嘘かもしれないけど…聞いていい?」