変わりゆく季節の中で
大輔は変わらずにあたしを愛してくれた。
そんな大輔に甘えて
手を離せずにいたのは
大輔の温もりが優しかったから。
「…謝るなよ…。」
大輔の愛が
あまりにも大きかったから。
「お前が謝ったら終わりになるだろ!?」
大輔の手が
あたしを支えてくれていたから。
「…っごめんね…。」
そこに
あたしを想う気持ちが
存在してたから。
ありがとう。
何度伝えても
足りないけれど
あなたの愛は
ちゃんと届いてた。
喧嘩してあげなかったバレンタインのチョコレート。
お父さんにあげちゃったよ。
そう言ったらまた喧嘩になって。
海に遊びに行ったら
着替えを忘れて水着で帰って。
笑い合った日々も
仲直りした夜明けの空も
きっと忘れる事はない。
ありがとう。
さようなら、大輔。