我ながら情けない。
全てを捨てて
自分一人で生きて行こうなんて考えてたあたし自身に
すごく恥ずかしくなってしまう。
「明日、話出来る?学校終わってからでいいから。」
『いいけど…。学校、来ないの?』
「……明日、全部話すから。」
そう告げたあたしに
不安の色を隠せない香苗が
『わかった…。』と小さく呟いた。
本当は怖い。
香苗に
全てを話して
あたしは許されるのだろうか。
いや、許してもらおうなんて思っていないけど
香苗にはちゃんと話したいんだ。
あたしは
香苗を失いたくない。
ただ一人の親友に
大切な香苗に
あたしの知ってる限りの言葉で
今の気持ちを伝えたい。
伝えたいんだ。