実はあれから
あたしなりに浦吉の言葉の意味を考えてた。
とは言っても
考えたのはほんの一日で
それからあった様々な出来事に
考える事すら忘れていたのも事実。
「…わかんない。教えてよ。」
少し間を置いたあたしは浦吉にそう告げた。
「なーんだ。まだわかってなかったのか。」
浦吉が小馬鹿にしたように笑う。
「何よ、教えてくれるんじゃないの?」
「…知りたいの?」
小さな怒りを隠しながらあたしは頷いた。
「知ってどうする。知ったところでお前は産むんだろ、子供。」
浦吉は意地悪だ。
決してすぐには答えを教えてくれない。
だけどそこに深い意味があるのを
二年生の一年間で知っていたから
あたしは反論しない。
「だけど知りたい。教えてよ。」