「で?どうすんの?」
え??
どうするって……。
戸惑うあたしに浦吉が頬杖を付いて見てた。
そして
「学校辞めんのか?」と悠然と尋ねる。
あたしは少し躊躇して
首を縦に振った。
怒られる。
きっと、浦吉は許してくれない。
そう思ったあたしに聞こえて来たのは
意外な言葉だった。
「この前の答え、わかったか?」
「へ…?」
この前って…。
『例えばさ。その友達がその親友の子とは全く赤の他人だとして。』
『そうしたら、お前の友達はきっと、その彼を好にはならなかったんじゃないかな。』
進路面談の時
浦吉が言った言葉。
香苗の親友じゃなければ
あたしはそうくんを好きにならなかった。
何で?
そう聞いたあたしに
浦吉は答えを導いてくれなかった。
自分で考えろ。
そんなふうに言わんばかりに。