マズい……。
何でこんな事に…。
「さて…。話、始めようか。」
「……何の話…?」
浦吉はいたずらっぽく笑い、
「まぁ、まず飯食え。駅前のサンドイッチ買って来たから。」
と言ってテーブルに紙袋を置く。
「……いらない。食欲ないの。」
「何言ってんだ。そんなに痩せて。どうせ何も食ってないんだろ?」
浦吉の言う通り
あたしはこの4日、ろくに食事は摂らずに水ばかり飲んでいた。
食べなきゃ。
そう思っても、つわりが酷くて食べる気になれない。
黙り込んだあたしに
浦吉がサラリと言い放つ。
「そんなんじゃ、腹の子供元気に育たねぇぞ。」
え―――?
あたしは慌てて顔を上げた。
浦吉は
笑いながら優しくあたしを見てる。