高校生でこの時給は確かにいい。
でも……
『あたしはいーや。』
『え~っ!何でぇ!?』
あたしは香苗の誘いを断った。
それはただ単純に
今のバイトがとても楽だったから。
家から10分のコンビニというお手軽なバイトは
ぐうたら店長のおかげでかなり好き勝手出来た。
レジの脇で雑誌を読んだり携帯をいじったり。
あまりにも楽で
時給の高さよりも今のバイトを選んだあたし。
今更一から始めて
一から覚えていくなんて面倒だ。
『香苗一人でやりなよ。』
だけど
この後あたしは後悔する事になる。
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