First Love 〜番外編〜(43/48) | 野いちご - 小説投稿＆無料で読める恋愛小説・少女コミック

俺が父親なんて全然実感がわかねぇけど絶対守るから。

どんなことがあっても

真梨愛を。心愛を。

心愛生まれてくれてマジ感謝してる。

俺を父親にならせてくれて

俺達の所に来てくれて。

心愛はこの世界に祝福されて生まれてきたんだ。

いつか、お前が俺達の手から離れ
大切なやつを見つけるその日まで。

俺に守らせてくれな？

まっ、そこら辺の奴にはやれねぇなけどな（笑）

俺達の大事な娘を。

かけがえのない宝物を。

真梨愛の言ってた

“幸せで暖かい家庭を作る”

その夢は近いうちに叶いそうだな。

これからも隣には最愛の真梨愛。
そして真ん中には最愛の娘。

俺は世界一幸せな奴かもしんねぇ。

心愛Side

あたし、佐伯心愛。

１５歳！！

あたしには自慢のパパとママがいる。

パパはかっこよくて頼れてなによりママとあたしを一番に愛してくれてる。

ママは優しくて美人であたしにいつも大切な事を教えてくれる。

あたしの名前はママが付けたんだって。

心から愛されるように。

心から誰かを愛すように。

だからこの名前はとても気に入っている。

それに、ママはあの全国ＮＯ．１の族
BLACK ROSEの初代総長をやってたみたい。

こっちの世界では伝説とまで言われている。

気高くて美しく、優しいママ。

仲間のために華麗に戦い、敵までも許すVENUSのような人。

あたしも守りたい。

仲間を。

ママが守ってきたものを。

だから、あたしは今BLACK ROSE十代目総長をやっている。

ママに一回だけ聞いた事がある。

『ねぇママ。ママは総長をしてよかった？』

「よかったわよ。BLACK ROSEは私の誇りなの。大切な仲間も暖かい居場所も出来たわ。」

『そっか。ママあたしかんばるよ。大切なものを守るために』

「うん。あなたはあなたらしくいきなさい。絶対後悔しないように。ママ達はいつでも応援してるわ」

にっこり笑って言うママは本当に女神に見えた。

ねぇ。本当はこんなこと素直に言えないけど、
ママとパパはあたしの憧れで誇りなんだ。

ママ達の子供として生まれてよかった。

産んでくれてありがとね。

育ててくれてありがとね。

ママが言うようにあたしはあたしらしく
生きてゆくから。

大切なもの、無くしちゃいけないものを
あたしなりに守ってゆくから。

ママ、あたしにも出来たんだよ。

大切な仲間と暖かい居場所が。