お互い、何時間泣いたのか分からないくらい泣いて、少しぐったりしてきた。

彼女のほうが俺にもたれてきた。


「大丈夫か?」

「なんか…泣き疲れちゃった…。
朝から泣きっぱなしだもん…。」

「そうだよな…」

「先生はもう大丈夫?」

「え…?」

「ちゃんと泣けた?」

「不甲斐ないくらい泣けたよ。
ありがとな。
お前が居てくれたから…。」

「え?」

「お前が居てくれたから、気持ちに区切りをつけることができた。
ありがとう。」


素直にそう思ったからそう口にしたのに、彼女はふいっと顔をそむけた。