あたしはニヤニヤする由希を見ながらその場を立ち去り、廊下に出た すると、美山君があたしの腕をいきなり掴んで、廊下を歩き出した 「ええっ…ちょ…ちょっと」 あたしは引っ張られるがままに連れてかれ、気づけば屋上に来ていた 「うわぁ!」 美山君は掴んでいた腕を離すと、大きく背伸びをした 「ここ、気持ちいいだろう」 「うん、すっごい気持ちいい」 空がこんなに近くで見れるなんて あたしのお気に入りの場所になるかも