たくさんたくさん




遠回りしては



戻ってくる。






たどり着く場所は


いつも“ここ”だった。



温かくて



心地いい



あたしの“居場所”











あたしの“初恋”は





あたしの“最高の恋”





…───そして





“最後の恋”で
ありますように。



















いつまでも


…───『キミが好き』







end






最後まで読んでくださってる皆様。


感謝感激感動です!


本当に本当にありがとうごさいます。


この作品は、長編二つ目の作品なのですが実は長編苦手だったりします…;;


途中で飽きちゃったり(--;;)グダグダになったりと。

でも、この作品はどこまでも楽しく書かせていただきました!


たくさんの応援の声があったからです。


ありがとうごさいます。



そして、登場人物のキャラクターがあたしは大好きでした\^ω^/



朱里の突っ込みも。


山田のアホさも。


可奈の元気さも。


奈都のクールさも。


優くんの優しさも。



一人一人役割があって
一人一人違ったからこそ
成り立っていたというか。

文章力がないあたしの作品で読み取って頂けたかは不安ですが;;


本当に皆様はあたしの奈都的存在です!


いつも困っているときに助けてくれて、支えてくれて

この作品が終わってしまうことが、寂しいです。


これからもよかったら、こんなやつ(千李)ですが仲良くして下さい。


ありがとうごさいました。

続編も書きたいと思っているので(次ページから)、よかったら読んでいただけると幸せです。



千李




レビュー&感想頂けると凄く喜びます!
すっとんで行きますので
よかったらお願いします!






「ついて来ないで…!」



もう!



「ついて来ないでって言ってるしょ!」



勢いよく振り向き男を睨み付けた。



「いーじゃんかー朱里が好きなんだもん♪」



ニコニコ人懐っこい笑みを浮かべて飽きれ顔のあたしの隣をスキップするコイツは荒田ライチ。



就職先の同僚だ。



就職先で初めて会ったときから一目惚れしたとかなんとか言って一年間くらい付きまとわれている。



「あのね…あたしには」



「彼氏がいるんでしょ?」


もう聞きあきたよ、と肩をくすめながら苦笑するライチ。



「だったら、付きまとうのやめてよね。」



「たまたま好きな人に彼氏がいたんだ」



しょうがないだろ、と言う。



あたしはライチがよくする哀しそうな瞳に弱いんだ。











だから、仕方なくここ一年間ずっとコイツと帰っている。



同じ方向だというライチを、無理矢理追い返すわけにもいかずつい、ズルズルと…



「ねぇ、彼氏ってどんな人ー?」



俺の方がかっこいいだろ、と言って切れ長な目でウインクしてくる。



でも、比べ物にならない。


あたしの目には断然、山田がかっこよく映ってるの。


「あんたなんかより100倍かっこいいから」



そう言い返すあたしにライチは、ははっと笑うと



「彼氏さん羨ましいな」



お前にこんなに惚れられてて、と言ったんだ。



そうだよ。



惚れてんだよ。



出会ったときから好きで好きで、今も好きで好きで。


なのに、山田とちゃんと話をしたのは三日前だ。








「彼氏とうまく言ってねーの?」



あたしの様子に気づいたのか顔を覗くようにそう言ってくるライチ。



「そんなことないわよ」



順調よ、と言うあたしにライチは



「そっか」



余計なお世話だったな、と笑った。



だから、ポロッと言っちゃったんだ。



「あたしだけかもだけどね…」



あたしだけが、山田のことを好きで好きで



会いたいと思うのも。



声を聞きたいと思うのも。


触れたいと思うのも。



全て全てあたしだけが抱いている感情なのかもしれないね。



順調なのはあたしの気持ちだけかもしれないね。







「じゃー俺にしとけば?」


俺ならずっと一緒にいてやるし、と言ったライチ。



「そうね」



「だろ?」



「褒めてないから…暇人だって遠回しに言ってるの」


バカ、と言って見せるとライチはニッコリ笑って言ったんだ。



「朱里が言うバカって好きだな」



と。



「…本当にバカ」



意味わかんないことばっかり言って



ヘラヘラして



なのに、いつもあたしの心を掴んで離してはくれないんだ。



だから、なおさらライチに傾きそうで揺れそうで怖くて怖くて



突っぱねるのに、いつもいつも笑ってあたしについてくるんだ。



そして、それを当たり前だと思ってさえいる自分が一番怖いんだ。









「どうして…」



「え?」



「ライチはあたしのどこが好きなの?」



なんの取り柄もない。



彼氏にさえ見放されて、それでもまだ認められない。


可愛いわけでも美人なわけでもなくて



性格もそんなに言い訳じゃない。



少なくともライチには…


「あたしなんか…なんのいいところもないのに」



なんでライチは、こんなあたしになんかついて回るの?



「最初は暇潰しだった」



すると、いつもはヘラヘラしているライチが真剣な顔をして言った。



「最初は可愛い人だなーってそれだけだった」



一目惚れしたとか言って暇潰しだった、というライチ。