「翠?おーい、みーどーり!!」 「おっ、ごめん」 「考え事?」 「いや……なんでもない。もうチャイム鳴るから」 そう言って、くるみから離れた。 きっと、このまま離れなかったら、俺の気持ちおかしくなりそう。 くるみは“うん”と言って手をヒラヒラと振って行ってしまった。 つーか……一体、なにしに来たんだろう。